10月19日よりイラストレーター・タダジュン個展「非推薦図書展」を開催!


『MONKEY vol.16 カバーの一ダース』刊行記念
イラストレーター・タダジュン「非推薦図書展」
2018.10.19-11.4 @Rainy Day Bookstore&Cafe

10月19日(金)から西麻布のRainy Day Bookstore&Caf??で、イラストレーター・タダジュンによる展示会「非推薦図書展」を開催します。

2012年11月刊行の柴田元幸翻訳叢書 アーネスト・ヘミングウェイ『こころ朗らなれ、誰もみな』を皮切りに、これまで数多くのスイッチ・パブリッシング刊行物のアートワークを手かげてきたタダジュン。

今回の展示会では10月15日発売の『MONKEY vol.16 カバーの一ダース』収録の「Not Recommended Reading――要約という名のカバー」で掲載した本を模した立体作品や銅版画その原版をはじめ、『vol.13 食の一ダース』収録の「ボブ・ディラン ノーベル賞受賞講演」アートワーク、『vol.6 音楽の聞こえる話』収録の「猿からの質問」で制作した“創作CDジャケット”などMONKEYと所縁の深い作品を多数展示します。

混沌とした色彩を帯びながらも、どこかユーモアや可愛らしさがあり、物語と寄り添いながらも、その一枚からも新たなストーリーを感じさせる、独自の魅力に溢れたタダジュンの世界。ぜひ体感しにいらしてください。

*展示期間中はグッズ販売も行う予定です

<プロフィール>
タダジュン(ただじゅん)

書籍装画や雑誌のイラストレーションを中心に活動中。主な仕事に、『犯罪』フェルディナント・フォン・シーラッハ/酒寄進一 訳(東京創元社)、『ガラスの街』ポール・オースター/柴田元幸訳(新潮社)、『後藤明生コレクション』(国書刊行会)、雑誌 MONKEY(スイッチ・パブリッシング)のイラストレーションなど。

<展示会情報>
タダジュン個展「非推薦図書展」

会期:2018年10月19日(金)~11月4日(日)
*月・火定休 
時間:11:00~19:00(10月19日は17:00まで)
会場:Rainy Day Bookstore&Cafe
東京都港区西麻布2-21-28 スイッチ・パブリッシング地下1階
入場料:無料
お問い合わせ
E-mail:rainyday_info@coyoteclub.net
Tel:03-5485-2134


■関連イベントのお知らせ
展示会期間中の10月21日、MONKEY責任編集・柴田元幸による『MONEKY vol.16』刊行記念トーク&朗読イベントを開催します。奮ってご参加ください。

日程 2018年10月21日(日)
14:30 OPEN
15:00 START
会場 Rainy Day Bookstore & Cafe
東京都港区西麻布2-21-28 スイッチ・パブリッシングB1F
参加費 1,500円
申込方法 タイトルを「【10月21日MONKEY16トーク】」とし、氏名・年齢・ご連絡先・参加人数を下記アドレス宛にお送りください。 追って、こちらからご連絡いたします。
rainyday_info@coyoteclub.net
お電話でのお問い合わせ Tel.03-5485-2100


<プロフィール>
柴田元幸 しばた・もとゆき

1954年生まれ。翻訳家。著作に『ケンブリッジ・サーカス』など。最近の訳書に、マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒けん』、スティーヴン・ミルハウザー『十三の物語』、ポール・オースター『インヴィジブル』、編訳書にジャック・ロンドン『犬物語』、著作に『柴田元幸ベスト・エッセイ』など。




MONKEY vol.16 刊行記念 柴田元幸トーク&朗読会


2018.10.21@RainyDay Bookstore&Cafe

MONKEY vol.16 刊行記念 柴田元幸トーク&朗読会


10月15日に発売になるMONKEY 16号「特集 カバーの一ダース」の刊行を記念して、責任編集を務める柴田元幸さんによるトーク&朗読イベントを行います。

戯曲や小説、民話、はたまた「じゃんけん」や「憲法」といった過去の「作品」を、11組の作家たちがカバーした新作が並ぶ今回の特集。もう一つの特集の核である、多彩な「カバー」を繰り広げる作家・古川日出男さんの作品とインタビューも含めて、最新号の魅力を柴田さんにお話しいただきます。

終了後にはサイン会も行います。ぜひご参加ください。


日程 2018年10月21日(日)
14:30 OPEN
15:00 START
会場 Rainy Day Bookstore & Cafe
東京都港区西麻布2-21-28 スイッチ・パブリッシングB1F
参加費 1,500円
申込方法 タイトルを「【10月21日MONKEY16トーク】」とし、氏名・年齢・ご連絡先・参加人数を下記アドレス宛にお送りください。 追って、こちらからご連絡いたします。
rainyday_info@coyoteclub.net
お電話でのお問い合わせ Tel.03-5485-2100



<プロフィール>
柴田元幸 しばた・もとゆき
1954年生まれ。翻訳家。著作に『ケンブリッジ・サーカス』など。最近の訳書に、マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒けん』、スティーヴン・ミルハウザー『十三の物語』、ポール・オースター『インヴィジブル』、編訳書にジャック・ロンドン『犬物語』、著作に『柴田元幸ベスト・エッセイ』など。




【9月26日開催!】小島ケイタニーラブ『It's a cry run.』再販記念フリーライブ

photography by ASAOKA EISUKE

2018.9.26@HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE

小島ケイタニーラブ『It's a cry run.』再販記念フリーライブ


2014年から2016年にかけて、毎月11日に開催されたトーク&ライブイベント「ラブナイト」の集大成として制作され、長らく品切れとなっていた小島ケイタニーラブ初のスタジオ収録アルバム『It’s a cry run.』が今年、満を持して再販開始となりました!

この再販を記念して、9月26日(水)、HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGEで小島ケイタニーラブ、音楽プロデューサー・伊藤豊、写真家・朝岡英輔の「ラブナイツ」によるトーク&フリーライブイベントを開催します!

数々の表現者とともに時を過ごし、彼らのルーツを辿る旅を雑誌『SWITCH』の連載「歌はどこだ」で紡いできたラブナイツ。

その新たな旅路が今、はじまる――。

*終了後にはサイン会も行います。ぜひご参加ください。


日程 2018年9月26日(水)
18:15 OPEN
18:30 START
会場 HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE
東京都千代田区有楽町1丁目2-2 日比谷シャンテ 3F
参加方法 観覧フリー
※観覧フリーですが、「整理番号付きイベント参加券」をお持ちの方をイベントスペースに優先入場させていただきます。サイン会への参加には上記「整理番号付きイベント参加券」が必要になります。
※申し込み時(事前お会計時)お渡しする『整理番号付きイベント参加券』記載の時間/場所にお集まりください。
【サイン会参加対象商品】
○小島ケイタニーラブ 『It’s a cry run.』
○『SWITCH vol.34 No.4 特集 小泉今日子 原宿プレイバック』(小島ケイタニーラブロングインタビューを掲載)
お電話でのお問い合わせ HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE
Tel.03-5157-1900

<プロフィール>
小島ケイタニーラブ(こじまけいたにーらぶ)
1980年静岡生まれ。シンガー・ソングライター。2009年にロックバンドANIMAとしてWEATHER / HEADZよりデビュー後、フルアルバム『It’s a cry run.』(Rainy Day Records / スイッチ・パブリッシング)を発表。2016年には「NHKみんなのうた」にて楽曲「毛布の日」を制作。またミスタードーナツCM「ドレミの歌」、読売テレビ・日テレ「遠くへ行きたい」主題歌など、その独特な声を生かした歌唱も多数。2018年5月23日ニューアルバム『はるやすみのよる』をリリース、同年夏より拠点を中国・広州に移す。

伊藤豊(いとうゆたか)
音楽プロデューサー/サウンドデザイナー/文筆。1978年熊本生まれ横浜育ち。バンド活動や演劇活動(役者、舞台音響)を経て、音楽製作会社へ入社。主にCMなど映像メディアへのオリジナル音楽をプロデュース、作曲する。約10年を経て独立し、株式会社イトウ音楽社を設立。CM音楽製作を中心としながら、イベント企画構成やライブPA、雑誌記事の執筆など活動の幅を広げている。小島ケイタニーラブ、写真家・朝岡英輔とともに、制作チーム「ラブナイツ」を結成し、雑誌『SWITCH』の連載「歌はどこだ」では執筆を担当(2015年5月号~2016年3月号掲載)。また小島、作家の温又柔が結成した文芸と音楽をクロスオーバーさせたユニット’’ponto’’に構成・雑談などで参加中。メンバー11人を擁するサーカス的玩具楽団’’ヒネモス’’の一員としても活動中。

朝岡英輔(あさおかえいすけ)
写真家。1980年大阪府生まれ、埼玉県育ち。中央大学理工学部卒業。松濤スタジオ勤務後、藤代冥砂氏に師事。東京を拠点に、音楽、人物、旅、舞台などを撮影している。2014年よりミュージシャン・小島ケイタニーラブによる朗読・音楽・旅・写真などをクロスオーバーさせたイベント「ラブナイト」に参加。制作チーム「ラブナイツ」の一員として、小島が歌を生む旅に毎月同行し写真を撮影。ラブナイトでは、写真スライドによる音楽とのセッションや記録撮影など行う。雑誌『SWITCH』の連載「歌はどこだ」では写真を担当。2016年12月、音楽と旅をテーマにした初の風景写真集「it’s a cry run.」を上梓。


【『It's a cry run.』収録曲MV】
「MONKEY」

「つじつまの新世界」



「気配」を描く。画家・平松麻 展覧会開催記念インタビュー

①「目印」910 x 650 mm 油彩 (2017)

9月5日(水)~9月17日(祝・月)、スイッチ・パブリッシング地下1F、Rainy Day Bookstore & Caf??にて画家・平松麻の展覧会を開催します。
日程 2018年9月5日(水)~9月17日(祝・月)
*10日(月)、11日(火)は休業とさせていただきます。
会場 Rainy Day Bookstore & Cafe
東京都港区西麻布2-21-28 スイッチ・パブリッシングB1F


展覧会での発表を軸に活動し、弊社刊行『MONKEY vol.11 ともだちがいない!』で作品を掲載、穂村弘・著『きっとあの人は眠っているんだよ』(河出書房新社)のカバー画を手掛けるなど、活躍中の平松麻。展覧会開催に先駆け、ご本人のこと、作品の手法やモチーフなどについてお訊きしました。


【絵肌をつくる】

─絵を描き始めたのはいつからですか?

平松 小さい頃からとにかく絵を描くのは好きでしたが、画家が職業になるとは知らなかったので、キュレーターになりたかったんです。展覧会という場が好きだったのでまずは設計事務所で設計を勉強しました。展覧会を作るための仕事はキュレーターとしか思わなかったんです。でもある時、誰かの作品をすばらしいと讃えるだけでなく、どうしても抱えるイメージを描いてみないと身体が破裂しそうになったときがあり、自分は描きたいんだと気づきました。

――自分が作品を作る側に。

平松 はい。作品として画面に絵を描き始めたのが29歳頃のこと。そんなに昔のことではないですね。

――パネルやベニヤ板などに絵の具を塗り重ね、布やすりで削って絵肌をつくっていくという独特の手法は、描き始めた当初から確立されていたとか。

平松 一作品目から手法は変わっていません。和歌山県の根来寺発祥と言われている、「根来塗り」という漆器があるのですが、それは最初に黒漆を塗って次に赤漆を塗り重ねるんです。よく使われたところやよく拭くところが、経年変化で赤が透けて黒が滲み上がるように見えてくる。その質感にすごく憧れて、絵肌を作っています。だから技術を誰かに教えてもらったわけではない。私の作品もよく見ると板の木目とか、重ねた絵の具の下の色が見えたりします。


【自分の中に確かにある「気配」】

②「埋もれた標」727 x 1000 mm 油彩 (2018)  Masaru YANAGIBA

――作品のモチーフについても教えてください。現実にあるもののような、夢の中のもののような、不思議な物体が描かれている作品も多いですよね。どこから湧いてくるイメージなのでしょうか。

平松 夢の中のものでも、湧いてくるものでもないんです。自分の体の中、お腹のあたりに土地が広がっていて、そこはいつも曇り空で、重たい雲があって、土があって、砂利があったり、たまに沼があったり、椅子とか、建物とか家具とか……。そういうものが、“ある”んです。ドラゴンクエストってやったことありますか? あれって広い土地をひたすら進んで行くと、民宿があったり、お店があったり……あんな感じです(笑)。

――麻さんの中にある世界のような場所に、確かに“ある”ものなんですね。

平松 とにかく「気配」がすごく“ある”。その「気配」は自分の感じる主観的なもので、外の世界では見えないこともなんとなくはわかっているけれど、でも確かに“ある”と思っている。それで、私が“ある”と感じている「気配」を表現するのには、絵という手法がすごく合っていると思ったんです。飛行機に乗って雲海を見ている時、あるいは旅に出てある風景に出会った時、「これ知っている」という瞬間があるんです。それはデジャヴではなくて、自分の体の中にあるものが、現実のその景色を通して「こういうことだったのか」と勢いづく。もしかしたら私が中に抱えている景色は、私の思い込みではなくて実は外も内も一緒なんじゃないかなと思うから、絵を描いて確かめているようなところがあるかもしれません。だから夢とかではなくて、すごく確かな実感をもって“ある”ものですね。あやふやな感じでも、ファンタジーでもない。“ある”という感じ。

――その「気配」を感じたり、意識し始めたのはいつ頃からですか?

平松 子どもの頃からありました。いわゆる「見える」、つまり普通は見えるはずのないものが「見える」という時期もあった。それでちょっと自分でも頭がこんがらがってしまって。何が本当かと困惑した時期がありました。だからそういうものこそ絵に入れようと。


【気持ちのいい色】

――ややもすると怖い話、麻さんの作品からは静謐さと質量のある「気配」が確かに感じられます。「気配」について言うと、麻さんの絵で印象的なグレーの色も、「気配」が表現されるのに重要な要素となっているように思うのですが、色についてはどう考えていますか。

平松 もともと「光」と「影」、「こちら」と「あちら」、「重い」と「軽い」など、コントラスのあることを一枚の絵の中に収めるのは一貫してやっていること。光と影も、こちらもあちらも、実は境界線がないんじゃないかと思うので、それのことを考えたいから積極的にコントラストを描くことに興味があります。だからこの絵(②)も、「下」と「上」とか、「切れて」「繋がって」とか、「前」と「奥」とか色々なコントラストが入っています。そういったハイコントラストを見極めるための、自分の位置がその間。だから簡単に言うと「光」と「影」、「白」と「黒」という色の間の、「グレー」が基調になっているんだと思います。その中で、白が多かったり、黒が多かったり、自分の気持ちいい色を探っていく。自分から自然に出てくる色をそのまま置いているだけ。だから、色は本当に意識していません。

――自分から自然に出てくる色、ですか。

平松 ひとつ、ピーマンの話をしますね。ピーマンを手で裂いたものと、包丁で裁断したもの。オリーブオイルと塩でざっと炒めただけのそれを食べ比べた時があって、手でちぎったピーマンの繊維は裂けたい方向にちぎれて、油と塩が入りたい方向に自然に入っていく。一方で、包丁で自然を裁断すると、油と塩の入る方向も全く違って、同じ料理なのに全然味が違うんです。チンジャオロースみたいに、一皿の料理として食感を大事にしたい時には、ピーマンを包丁で裁断します。でも私は自然の方、自然とそうなっていくようなものを描きたいと思っていて、だから色に関しても、自然に自分から出てきたものを塗る。例えば「明るい感じにしたいから」と赤を使うのは、画面を作ってしまっている。そうではなくて、仕事場の環境や光や風や絵の具や道具のちからをかりつつ、なるべく淡々と自然のまま、「存在感」や「気配」を描きたいんです。

――なるほど。今回展示する作品の一つに「黄色」の絵がありますよね。これは個人の方から色の指定があって依頼されたものだとか。

平松 そう。これは良いチャンスだと思って、今回あえて挑戦してみたんです。黄色って本当に面白い色で、動くんですよ。

――動く?

平松 一枚の同じ絵なのに、こうやって誰かと話をした後で目線を絵に移し、パッとその黄色を見ると印象が違う。白を見た後、黒を見た後、雨の日でも、それぞれ見え方が違う。黄色いプールって感じで黄色の中をざぶざぶ泳ぐ感覚です。描き終わって、黄色は「悪」が本当にない色だと感じました。風水でもよく言いますよね。微塵も「悪」がない。ある作家さんに黄色の不思議について聞いたら、光の色だから、黄色は色から抜けたい色なんじゃないの? と言っていました。みなさんの「黄色」についての意見も聞いてみたいです。

――今回の展覧会では特別に、個人の所蔵作品をお借りしてこの黄色の絵もRainy Dayで展示されます。この絵をはじめ、「気配」を感じる作品群をどうぞご覧下さい。


<プロフィール>
平松麻(ひらまつあさ)

1982年生まれ。画家。展覧会での発表を軸に、挿画も手掛ける。パネルや木片やベニヤ板に油絵の具やグアッシュで描画し、やすりをかけながら絵肌をつくっている。

<展示会スケジュール>
日時:9/5(水)~9/17(祝・月) 11:00~19:00
*10日(月)、11日(火)は休業とさせていただきます。
*作家在廊は9/5(水)、9/8(土)、9/12(水)、9/15(土)を予定しています。
場所:Rainy Day Bookstore & Caf?? (東京都港区西麻布2-21-28


<平松麻作品掲載誌>
MOKKEY vol.11 特集 ともだちがいない!
Coyote No.65 MOUNTAIN STORIES 一瞬の山 永遠の山









地球最北の集落を旅した遠藤励の写真展「北限の今に生きる」が開催

photographs by Endo Tsutomu



北極の姿から世界のいまを考える写真展
遠藤励「北限の今に生きる」が開催



Coyote No.65 特集:MOUNTAIN STORIES 一瞬の山 永遠の山』の連載「未来に残したい風景」でグリーンランドを旅した写真家の遠藤励さんの写真展「北限の今に生きる」が2018年9月14日(金)- 9月27日(木)の期間、東京ミッドタウンのフジフイルムスクエア内ギャラリーXにて開催されます。

写真家としてのデビュー以来取り組んできた雪をテーマに、今回は気候変動の影響と近代化急速に進む北極地方に焦点を当て、先住民集落として世界最北に位置する集落からグリーンランドの氷山などキャンプ生活を交え約1ヶ月半の撮影を行った遠藤さん。本展では主にグリーンランド北部に住む狩猟民族・イヌイットたちの現在の姿を、バライタ紙にプリントしたモノクロ作品を中心に36点が展示されます。

地球という大きな生命の仕組みの一部として生きるということや、北極地方にも押し寄せる消費経済にメッセージを込めたアート展とも呼べる写真展にぜひ足を運んでみてください。

■作家メッセージ
北極。海氷に閉ざされた海と極点を囲む陸地には広大な氷床と永久凍土が広がる。その多くが調査研究のなされていない地球上に残された未知の領域でした。しかし近年、各国の機関や研究者らが北極地方に注目しています。

その理由は地球の気候変動が最も出やすい場所である事と温暖化に伴う海氷融解により北極航路や海底資源 開発の可能性が高まった為。グリーンランド領域内には、中東地域に相当する膨大な油田があると予想され、厚い氷に閉ざされていた未開の資源には既にエネルギー産業各社が開発の権利を獲得しています。また、地球の水の97.5%は海水で淡水はわずか2.5%。その淡水の内の70%が北極や南極の氷として存在すると言われています。

しかし現在、北極地方ではその氷床の消失がかつてないスピードで進み、1996年以降、氷床の解ける割合は毎年7%ずつ増しているともいいます。それらは世界の気候に大きな負のインパクトを与え、近年頻発している洪水や異常気象にも関係しています。グリーンランド沿岸に位置する先住民族の集落でも海氷の融解で猟場や狩猟期間の減少、南部の魚がこの地方で獲れたりとその影響を受けていました。

また、流通が敷かれ次々に商品が投下された集落には消費マーケットが定着し、伝統的な先住民の価値観と暮らしが急速に変化しています。私はこの北極をめぐる状況に地球の未来に関わる重要なメッセージがあるように思えてならないのです。

遠藤励(えんどう つとむ)
1978年長野県大町市生まれ。スノーボード界に精通し雪山での撮影に特化。自らもプレイヤーとして90年代より安曇野のシーンの開拓や世界各地の雪山やコミュニティを訪れ、ボードカルチャーの潮流を20年間に渡り撮影。また、これまでの自然との対話から森羅万象と人の生き方に着目。アート表現の探求やネイチャー、カルチャーなど躍動するこの星の輝きと命との調和を求めて世界中の旅を重ねている。北極クラブ会員。作品集に「inner focus」(小学館)がある。

■ギャラリートークのご案内
展示作品を紹介しながら、撮影の背景を遠藤励が語ります。
日時:2018年9月15日(土)17時30分~
会場:富士フイルムスクエア内 ギャラリーX
定員:30名(先着順、参加無料)
在廊:9月14日、9月15日、9月16日は終日作家が在廊予定です。

<写真展情報>
遠藤励 写真展「北限の今に生きる」

会期:2018年9月14日(金)~9月27日(木)
時間:10:00~19:00(入館は18:50まで)会期中無休
会場:フジフイルムスクエア Gallery-X
   富士フイルム 東京ミッドタウン本社1階 フジフイルムスクエア内
入場料:無料
お問い合わせ
E-mail:fuji.gallery-x@fujifilm.com
Tel:03-6271-3782(10:00~18:00)




【8月11日開催!】ピーター・バラカンのサタディ・ナイト・ミュージック

2018.8.11@RainyDay Bookstore&Cafe


ピーター・バラカンのサタディ・ナイト・ミュージック

【出演】
ピーター・バラカン

ブロードキャスターとして、自らが最良と思う音楽を40年間にわたってリスナーに届け続けてきたピーター・バラカンさんをお招きし、トークイベントを開催いたします。

今回のテーマは「ボブ・マーリー」。その音楽性や思想で世界中の人々を魅了し、36歳という若さでこの世を去りながらも、その後も多くのアーティストに影響を与え続けている“レゲエの神様”を、バラカンさんのトークと選曲で紹介します。

音響メーカー「elp」の協力のもと、最新のオーディオ装置を駆使して、最高の音楽を最高の音質でお届け。どうぞお楽しみに。


<プロフィール>
【ピーター・バラカン】
1951年ロンドン生まれ。ブロードキャスター。
『BARAKAN BEAT』をはじめインターFMを中心に様々なラジオ番組を持つ。主な著書には『ピーター・バラカンのわが青春のサウンドトラック』、『ラジオのこちら側で』など多数

日程 2018年8月11日(土)
16:30 OPEN
17:00 START
会場 Rainy Day Bookstore & Cafe
東京都港区西麻布2-21-28 スイッチ・パブリッシングB1F
参加費 1,500円(別途ドリンク代)
申込方法 タイトルを「【8/11 ピーター・バラカン】」とし、氏名・年齢・ご連絡先・参加人数を下記アドレス宛にお送りください。
追って、こちらからご連絡いたします。
rainyday_info@coyoteclub.net
備考 会場は座席と立ち見席がございます。
予めご了承ください。
お電話でのお問い合わせ 03-5485-2100





 

【9月2日(日)開催!】與那城美和 SONG LINES vol.2


2018.9.2@RainyDay Bookstore&Cafe


與那城美和
SONG LINES vol.2



“アーグがつなぐ、人類の記憶”

2回目の開催となる、SONG LINES vol.2。“アーグ”というのは宮古島の言葉で、”うた”という意味があります。三線が宮古島に渡ってくる前から、宮古島には”うた”があり、歌われる歌詞は地層のようにそれぞれ時代の人々によって、歌い重ねられていっています。

與那城美和の伝える、“生きた古謡”が人々の記憶をつなぎ、南アフリカやアルメニアなど国籍という概念を超えて、世界中の音楽家の共感を呼んでいます。
松永誠剛(ベース奏者、作曲家) 

日程 2018年9月2日(日)
15:30 OPEN
16:00 START
会場 Rainy Day Bookstore & Cafe
東京都港区西麻布2-21-28 スイッチ・パブリッシングB1F
参加費 ¥3,500(ドリンク代別)
申込方法 こちらのイベントは演奏者の都合により、開催中止となりました。ご了承下さいますよう、何卒お願い申し上げます。
お電話でのお問い合わせ 03-5485-2100



<アーティストプロフィール>
【與那城美和】(声/三線)

1966年宮古島生まれ。母の影響で幼い頃から三線を弾き始め、宮古舞踊に親しむ。現在は宮古島の民謡や古謡の世界を広げるべく活動中



   

MONKEY vol.15刊行記念 柴田元幸トーク&朗読会


2018.6.17@RainyDay Bookstore&Cafe


MONKEY vol.15刊行記念 柴田元幸トーク&朗読イベント


6月15日に発売になるMONKEY15号「特集 アメリカ短篇小説の黄金時代」の刊行を記念して、責任編集を務める柴田元幸さんによるトーク&朗読イベントを行います。

今回の特集の中心になった1950年代アメリカは、「息苦しい時代のなか、それぞれ独自の形で創造性を発揮していた人々がいた」と柴田さん。その頃に書かれた短篇の魅力、当時活躍していた作家について、柴田さんにお話いただきます。

終了後にはサイン会も行います。ぜひご参加ください。



日程 2018年6月17日(日)
14:30 OPEN
15:00 START
会場 Rainy Day Bookstore & Cafe
東京都港区西麻布2-21-28 スイッチ・パブリッシングB1F
参加費 1,500円
申込方法 こちらのイベントは定員に達したため、
応募を終了とさせていただきます。

お電話でのお問い合わせ Tel.03-5485-2100



<プロフィール>
柴田元幸 しばた・もとゆき
1954年生まれ。翻訳家。著作に『ケンブリッジ・サーカス』など。最近の訳書に、マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒けん』、編訳書にジャック・ロンドン『犬物語』など。6月18日にスティーヴン・ミルハウザー『十三の物語』が刊行予定。




松本大洋『「いる」じゃん』原画展@長崎書店

2018.5.29~7.1@長崎書店

松本大洋『「いる」じゃん』 原画展


熊本県の老舗書店、長崎書店にて、漫画家の松本大洋さんと詩人のくどうなおこさんによる絵本『「いる」じゃん』の原画展を開催されます。スイッチ・パブリッシングのブックフェアも同時開催。お近くにお住いの方、ぜひ足をお運びください。

絵本『「いる」じゃん』詳細はこちら

会場では『「いる」じゃん』原画展オリジナルグッズも販売予定!
*Tシャツ、トートバッグ、マスキングテープ、ミニノートを販売予定です


日程 2018年5月29日(火)~7月1日(日)
*長崎書店の営業日時に準ずる
会場 長崎書店
熊本市中央区上通町6-23
観覧料 無料



 
    

【7月4日(水)開催!】田尻久子+川内倫子トークイベント 『猫はしっぽでしゃべる』刊行記念

2018.7.4@RainyDay Bookstore&Cafe

『猫はしっぽでしゃべる』刊行記念
田尻久子+川内倫子トークイベント



熊本の〈小さくて不便な本屋〉橙書店。今年、開店10周年を迎えた橙書店の店主・田尻久子の初めてのエッセイ集『猫はしっぽでしゃべる』刊行を記念し、写真家・川内倫子をゲストに迎え、トークイベントを開催します。
撮影で熊本に通ううちに「親友」と呼び合う仲になったというお二人に、それぞれの新刊について、また熊本での撮影の様子や本屋の日常についてお話いただきます。終了後にはサイン会も行います。ぜひご参加ください。


【書籍情報】
■田尻久子 『猫はしっぽでしゃべる』(ナナロク社) 1400円+税
熊本の〈小さくて不便な本屋〉橙書店。店には日夜、地元の常連客をはじめ、全国の本好きたち、人気作家や編集者らが集まるという。看板猫とともに日々店に立ち、人と人、人と本とをつないできた店主による本と猫と記憶にまつわる初めてのエッセイ集。本書で紹介された47冊のブックリスト収録。坂口恭平、川内倫子、伊藤比呂美、渡辺京二による書き下ろしエッセイ小冊子付。

■川内倫子 『はじまりのひ』(求龍堂) 2500円+税
写真家・川内倫子の写真と言葉で話しかける『はじまりのひ』はこどもの時間とおとなの時間がながれる写真の絵本。いのちがひとつ生まれることと、いのちがひとつ終わることは、どこかでつながっている。生きている時間には、大切なものに出会うことも、失うこともある。それらすべては何かがはじまっていく、次の「はじまりのひ」でもある。出産、そして母になる体験を通して芽生えた気づきを、短い言葉と写真で綴り、絵本仕立てにした新しい試みの一冊。


*6月20日発売のSWITCH vol.36 No.7では、田尻久子インタビュー(撮影:川内倫子)掲載予定です。関連書籍は当日イベント終了後に販売いたします。


日程 2018年7月4日(水)
18:30 OPEN
19:00 START
会場 Rainy Day Bookstore & Cafe
東京都港区西麻布2-21-28 スイッチ・パブリッシングB1F
参加費 ¥1,500(ドリンク代別)
申込方法 タイトルを「【7/4 田尻久子+川内倫子 トークイベント】」とし、氏名・年齢・ご連絡先・参加人数を下記アドレス宛にお送りください。
追って、こちらからご連絡いたします。
rainyday_info@coyoteclub.net
お電話でのお問い合わせ 03-5485-2100



<プロフィール>
【田尻久子】

1969年熊本県生まれ。熊本県在住。橙書店・オレンジ店主。『アルテリ』責任編集者。会社勤めを経て、2001年喫茶店orangeを、2008年橙書店を開店。2016年熊本発の文芸誌『アルテリ』を創刊。2017年第39回サントリー地域文化賞受賞。本書『猫はしっぽでしゃべる』(ナナロク社)が初めての著書となる。


【川内倫子】

1972年、滋賀県生まれ。2002年『うたたね』『花火』で第27回木村伊兵衛写真賞を受賞。個展・グループ展は国内外で多数。主な個展に、「AILA + Cui Cui + the eyes, the ears,」 カルティエ財団美術館(05年・パリ)、「照度 あめつち 影を見る」東京都写真美術館(12年)、「川が私を受け入れてくれた」熊本市現代美術館(16年)などがある。17年に国際写真賞「プリピクテ」の最終候補に選出され、V&A美術館(ロンドン)を皮切りに世界巡回するグループ展に参加。最新作品集に『Halo』がある。今年、写真絵本『はじまりのひ』を求龍堂より刊行。




     

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