湯川豊・星野道夫 『終わりのない旅』

没後十年を経て、星野道夫が残したメッセージを 生前のインタヴューや旅の軌跡などから、いま、新たに解き直す。 アラスカに身を置き、厳しい自然に生きる動物や人々を撮り続けた星野道夫が、カムチャツカでの不慮の事故により急逝して十年。本書は、生前の星野と交流があった湯川豊によるインタヴューと、星野のエッセイについての解説を収録。

湯川豊は文藝春秋の元編集者であり、星野が学生時代に同社でアルバイトをしていた頃から、星野が亡くなるまで、長年にわたって深く関わり続けました。また編集者として、星野のエッセイ集『旅をする木』を手がけている。
巻末には、作家・池澤夏樹氏のエッセイを収録。池澤氏もまた、星野道夫と深い親交があった一人であり、没後十年を経て、星野が残したメッセージを、いま、新たに解き直そうとしている。


2006年8月22日発行

湯川豊・星野道夫 『終わりのない旅』

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1,650円 (うち税 150円)

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「僕は生物学者でも人類学者でもなくて、ごく普通の人間が誰でももつような思いがあって、それはいってみれば、どうして人間はここにいるのか、そしてどういう方向に行こうとしているか、ということだと思うんです。人間という種の不思議さ。自分が生きていることの不思議さっていうのかな。そんな意識がいつもどこかにあるような気がします。そういう意識で~~アラスカを撮っていると何かが見えてくる」 ーー「終わりのない旅 星野道夫インタヴュー」

著者について
~湯川豊(ゆかわ・ゆたか)
1938年新潟市生まれ。エッセイスト、評論家、64年慶応義塾大学文学部卒業、同年文芸春秋に入社。各雑誌、出版局など一貫して編集分野を担当。「文學界」編集長、出版局長などを経て、取締役・編集総局長。2003年文藝春秋を退社、同年東海大学文学部教授に就任。現在に至る。著書に『イワナの夏』(ちくま文庫)、『夜明けの森、夕暮れ~~の谷』(マガジンハウス)などがある。~
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

星野道夫
1952年市川市生まれ。写真家、作家。76年慶応義塾大学経済学部卒業後、動物写真家・田中光常氏の助手を経て、アラスカ大学野生動物管理学部に留学。以後アラスカに身を置き、厳しい自然に生きる動物や人々を撮りつづけ、内外の雑誌に発表する。90年第十五回木村伊兵衛賞を受賞。また誠実な人柄を表すような透明感あふれる文章も併せて高い評価を受ける。96年8月8日、取材先のカムチャツカ半島クリル湖畔にてテントで就寝中、ヒグマに襲われ急逝。享年四十三歳

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