2025年11月、世田谷美術館で展覧会『つぐ minä perhonen』がはじまる。2019年に開催された展覧会『ミナ ペルホネン/皆川明 つづく』から現在に至るまでの約6年間は、皆川明にとって変化の時期であった。ブランドの代表の立場を後進に託し、自らはデザインの仕事に徹するとともに、個人のアートワークにも創作活動の幅を広げていく。
一人の表現者としての皆川明のいまを、創作現場の取材やインタビューとともに紐解いていく。
表紙イラストレーションポストカード
Artwork by Minagawa Akira
ISBN:9784884186920
2025年11月15日刊行
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【CONTENTS】

柔らかな哲学のような教え
皆川 明の道しるべ
聞き手=新井敏記

皆川 明 石に描く
パリ、石版工房「イデム・パリ」の作業時間
文と写真=新井菜津
2022年に出会ったフランスの歴史ある石版工房イデム・パリ。テキスタイルのためではない、私的な創作の場所。皆川明の創作はデザインからアートの領域へ。

アアルトの思いに寄り添いながら
minä perhonen & Esa Vesmanen with Alvar Aalto
文=川上向子 写真=末永真
Interview
北欧デザインのサイクル
文=猪野辰 写真=加藤純平

憧れの形
皆川明、宇和島 大竹伸朗を訪ねる
写真=ただ
2023 年 10 月、皆川明が愛媛県宇和島にある大竹伸朗のアトリエを訪れた。高校生でそのアートに触れ衝撃を受けた時から、皆川にとって大竹はヒーローのような存在であり続ける。ファッション、テキスタイルデザインの世界に身を置く皆川が、 近年個人的なアートワークの制作に取りかかる中で自問する、芸術とは何か。その答えの手がかりを掴むため、皆川は大竹に話を訊きたいと願った。

木立の中で
皆川 明のパンセ
写真=日置武治
浅間山麓にあるミナ ペルホネンの保養所、hoshi*hana 休寛荘。自然を感じられる静かな場所で寛ぐ時間を過ごす。そこにある書物やインテリアからは、皆川明の哲学を知ることができる。

皆川 明 葛西 薫
「つぐ」という言葉から
写真=阿部稔哉
2025年11月から世田谷美術館でミナ ペルホネンの展覧会 『つぐ minä perhonen』が始まる。皆川明はそのポスター、チラシ、図録など展覧会のグラフィックデザインを、アートディレクターの葛西薫に依頼した。「つぐ」という言葉をキーワードに、2人の共鳴し合う表現者が創作について語り合う。
Interview
田中景子
喜びを生み出し続けるブランドへ
文=土谷みずき 写真=朝岡英輔
アイスランドを旅して
皆川 明
●Travelogue
嶺南安泰
文=戌井昭人 写真=朝岡英輔
●Foxfire True to nature Vol.21
稲葉可奈
●最初の一歩 第87回
浅田政志
絵=つのがい
●絵探し
黒田征太郎への質問」
「教えてください。黒田さん」
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