古代文明「チャチャポヤス」の歴史をたどりながら、作家・戌井昭人、写真家・ただ、画家・平松麻の3人が、南米ペルーを旅しました。気鋭の表現者たちが、いまだ謎に包まれた未知なる文明にインスピレーションをうけて生まれた奇妙な物語。南米らしさ溢れる鮮やかな原色、登場人物のユーモラスな造形、圧倒的な自然の写真に目を奪われる一冊です。
大雨に流され、滝壺から消えてしまった人魚を探すため、チャチャポヤスで暮らす奇妙な仲間たちが動き出す。犬の探偵、くねくね蛇、カラスの三兄弟、包まれミイラ……。はたして、無事に人魚を見つけることはできるのか——
B5変型 中綴じ 28ページ
2021年4月1日発行
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もともとは紙芝居だったこの作品。作者の戌井昭人による朗読動画をYouTubeで公開中!こんなふうに楽しく声に出して読んでみてください。
YouTube動画 紙芝居『ちゃちゃぽやったマーメイド』
物語 戌井昭人
1971年東京都生まれ。俳優、小説家。劇作家。劇団鉄割アルバトロスケット主宰。『すっぽん心中』で第40回川端康成文学賞、『のろい男 俳優・亀岡拓次』で第38回野間文芸新人賞受賞。最新作は『さのよいよい』(新潮社)
写真 ただ
1981年神奈川県横須賀市生まれ。写真とデザインを手がける「株式会社ゆかい」所属。ポートレイト写真から物撮りまで、書籍、雑誌、広告、CDジャケットWebなどの分野で幅広く活躍。近年は、スチールだけではなく映像のカメラマンとしても活動を開始。→公式サイト
絵とコラージュ 平松麻
1982年生まれ。画家。油彩画を主として展覧会での発表を軸に、挿画や文筆も手がける。小誌『MONKEY vol.21』表紙アートワークのほか、現在朝日新聞夕刊にて毎週金曜日、柴田元幸訳「ガリバー旅行記」連載の絵を担当。→公式サイト