【CONTENTS】
そして二つの世界を、禅にも似た「陰」と「陽」の相関関係をなぞらえる。
自然と人、肉体と心、悠久の時間と現実、サーフィンとヨガを通して、
ジェリー・ロペスはふたつの道を繋いでいる。
みなぎる力を呼び覚ます、そしてわたしは何者かと、内なる声に耳を澄ます。
水は私だ。私は水だ。私は水ではなく、水は私ではない。
永劫回帰のように太陽に焼かれながら大地と海の境界線を旅する者、
その先に何があるのか、ジェリー・ロペスの旅の途上をCOYOTE は見つめる。
写真=char
写真=佐藤秀明
ジェリー・ロペスをイメージして書かれた、1978年の片岡義男の作品「アイランド・スタイル」。その再編集版を、日本のサーフフォトグラファーの草分けである佐藤秀明の写真とともに特別収録。
オアフ島ホノルルで生まれ育ち、サーフィンの変革期とともにそのキャリアを築いてきたジェリー・ロペス。1967年から始まるその伝説の一端を振り返る。
文=駒沢敏器
1994年11月15日に上梓された駒沢敏器・文、佐藤秀明・写真による写文集『伝説のハワイ』。ジェリー・ロペスのインタビューにあてられた章の中で、駒沢は「アロハである心の状態、それがサーフィンなのだ」と記しました。その貴重なインタビューを収録。
文=奥田祐也
8月に映画『ジェリー・ロペスの陰と陽』の先行上映ジャパンツアーで来日を果たしたジェリー・ロペスに密着取材。74歳となる今もサーファー、そしてヨギとして現役を貫くその生き様を、1万字に及ぶドキュメントで紐解きます。
写真=猪俣慎吾
ステイシー・ペラルタ監督による映画『ジェリー・ロペスの陰と陽』はどのようにして作られていったのか。ジャパンツアーの会場でジェリー自らが語った制作の裏話や撮影のエピソードをご紹介します。
文=ジェリー・ロペス
翻訳=今井栄一 絵=水翠
「サーフィンとオートバイには、よく似たところがある」。空を飛ぶような感覚、顔に感じる風、スピード、独立性、動き出す前の自由さ——。ジェリーが波乗り仲間2人のバイク旅について綴ったエッセイを本邦初公開。
2022年10月に自然写真の最高峰「Wildlife Photographer of the Year」の自然芸術部門での最優秀賞を日本人で初めて受賞した写真家の高砂淳二のフォトエッセイを収録。
『海獣の子供』などの作品で知られ、これまで数多くの海の姿を描いてきた漫画家の五十嵐大介が新たに描く、誰も知らない身近な海の話。
●Column 「ヨガとの出会い」「呼吸のレッスン」
●眞木勇人 サーフィンのある人生を
沖縄で暮らすオーシャニスト眞木勇人に海との上手な付き合い方のヒントを訊く。
●碇山勇生 美しい自然のためにできること
奄美で環境保護活動に尽力するプロサーファー碇山勇生に奄美で今起きている問題とこれからを訊いた。
●イヴォンが信じる映画の可能性
イヴォン・シュイナードがパタゴニアの映画事業に込める思いを紐解く。
●Mālama Hawaiʻi ハワイから地球にやさしい旅を
●なりやま、再び 第15回「なりやまあやぐまつり」顛末記
宮古島を代表する民謡「なりやまあやぐ」の魅力を解き明かす。
●壱岐島、千年湯を訪ねて
神々の島に古くから湧く湯本温泉を訪ね、日本人と温泉のあゆみを紐解く。
●一本の線を描くように
絵本『旅のネコと神社のクスノキ』の刊行記念イベントの模様をレポート。
●Foxfire True to nature Vol.12
京都を中心に”Woodstick” というイベントを主宰し、伝統的なフライリールを作り続ける奥居正敏のインタビュー。
●賢治再訪としての「ハンス君の冒険」イッセー尾形
賢治全集の『黄色のトマト』『チュウリップの幻術』『ビヂテリアン大祭』3つ読んでの妄想感想小説。
●青木奈緒* 森へ 第7回
*「緒」は旧字体
●指の記憶 平良敏子
今年9月13日に101歳で惜しまれつつこの世を去った沖縄・喜如嘉の芭蕉布の第一人者、平良敏子の追悼ドキュメント。
●最初の一歩 第78回 稲葉香 ヒマラヤ療法
絵=坂内拓
●谷川俊太郎 詩 ハダカだから[最終回]
絵=下田昌克
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【お詫びと訂正】
「Coyote No.78 特集 ジェリー・ロペス ふたつの道」のコンテンツページにおきまして、誤植がございました。
P.7 誤『絵=坂内卓』→正『絵=坂内拓』
読者の皆様ならび関係各位にお詫びさせていただくとともに、ここに訂正させていただきます。(Coyote編集部)
ISBN:9784884185978
2022年11月15日刊行
*こちらの商品は通常DM便での発送となります。
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