どこであれそれが見つかりそうな場所で
原作:村上春樹 翻案:Jc ドゥヴニ 漫画:PMGL
“夫はそこで消えてしまったのです。煙のように——”
自宅マンションで忽然と姿を消してしまった失踪人の妻からの依頼を受け、主人公の“私”は調査をはじめた。彼はどこへ消えてしまったのか、なぜいなくなってしまったのか。マンションの階段で出会う奇妙な住人たちとの何気ない会話から事件に迫る。失踪人を捜すという行為をとおして、“私”が本当に捜しているものとは。
今回、シリーズ初の(ほぼ)モノクロ作品に挑戦し、新境地を開拓したフランス人漫画家が贈る、ハードボイルドな村上春樹の世界。人生に問いを投げかけられたような読後感。大人のためのバンドデシネです。
Jcドゥヴニ & PMGLの刊行記念インタビューはこちら!
2019年7月20日発売
ISBN:978-4-88418-470-4
*住まいの地域によっては、商品の到着まで3~4日程お時間をいただく場合がございます。
原作:村上春樹 Murakami Haruki
1949年京都生まれ。作家、翻訳家。『騎士団長殺し』『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』『女のいない男たち』『1Q84』など小説を多数発表。著書に『ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集』『職業としての小説家』柴田元幸との対談集『本当の翻訳の話をしよう』など。最近の訳書にスコット・フィッツジェラルド『ある作家の夕刻 フィッツジェラルド後期作品集』ジョン・チーヴァー『巨大なラジオ/泳ぐ人』がある。
翻案:Jc ドゥヴニ Jc Deveney
1977年南フランス・イエール生まれ。歴史や文学を学んだ後、リヨンで活動。脚本家として様々な出版社や幅広い世代の作家とコラボレーションを行なう。また、作家活動の支援をするグループ「Emanata」やリヨン・バンドデシネ・フェスティバルと共に展示の企画も手がける。漫画、イラストレーション、アニメーションの学校で翻案や演劇学を教えている。
漫画:PMGL Pierre-Marie Grille-Liou
1980年フランス・リヨンのそばで生まれ、88年からバンドデシネを描きはじめる。98年にファンタジーとSF漫画の雑誌『Chasseur de Rêves』でデビュー。以降様々なアンソロジー集に短編漫画を掲載している。また60-70年代のレコード・ディガー、クラブDJとしても活動中。