マシュー・シャープ『戦時の愛』 柴田元幸 訳


摩訶不思議な“ 超短篇 フラッシュ・フィクション”の世界へ


ニューヨーク州在住の作家マシュー・シャープは、毎週1本、ごく短い形式の小説“ 超短篇 フラッシュ・フィクション”をウェブ上にアップし続けていった――。1年の間に書き上げられたその52篇に、書き下ろしを加えて再構成、全75篇を一冊に。へんてこ・・・・だけど繊細、クスッと笑えて、どこか胸を打つ。訳者が「いつか紹介したかった」と語る現代アメリカの作家、初の邦訳短篇集。


 マシュー・シャープの作品は、ほとんど真空の中で出来事が起きるように感じられる。にもかかわらず、その中で本物の感情がふっと現われ、またすぐ消えて、かすかな余韻だけが残るあざやかさ……。

――「訳者あとがき」より




本書『戦時の愛』の元となった、WEB連載「マシュー・シャープの週刊小説」の試し読みと、柴田元幸による著者インタビューを公開中!

「マシュー・シャープの週刊小説 」より「#5」を特別公開!
作家マシュー・シャープ インタビュー Vol.1「書くしかない、と決めて机に向かう」
作家マシュー・シャープ インタビュー Vol.2「物語とは何かを探り出すための新たな実験室」


ISBN:978-4-88418-565-7
2021年7月5日刊行



マシュー・シャープ『戦時の愛』 柴田元幸 訳

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2,750円 (うち税 250円)

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書店員からの応援コメント


夢にはいろいろある。「考えるな、感じろ!」から「考えて、考えろ」まで。 これはマシュー・シャープという作家が見た七十五の(悪い/うつくしい/意味不明な)夢だ。――河出真美(梅田 蔦屋書店)
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不穏で乾いたユーモア、脱臼し続けるストーリー。収録作全てが鮮烈なイメージを脳裏に刻む、異形の短篇集。 死の優しさや愛の暴走とか。スピリチュアルや地下組織や意味不明な家族愛とか。素敵な狂人に本当のクズ、間違ってるけど無垢な人々とか。 なんでもありで、どんな存在も内包する荒唐無稽の世界が心地よい。 この小説には私が大好きな「アメリカ」が詰まってる。――水越麻由子(今野書店)

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