【読者のみなさまへ】女優・樹木希林ロングインタビュー掲載 「SWITCH」のご紹介



9月15日に亡くなられた女優・樹木希林がこれまでに登場した「SWITCH」をご紹介します。SWITCHでは映画監督・是枝裕和を訊き手に迎え、3回にわたる樹木希林のロングインタビューを掲載してまいりました。

そこで語られたのは樹木希林という女優が生成される物語からはじまり、テレビの黄金時代を生き抜いた彼女がどう生きてきたのか、どう演じてきたのか。

そして今年、カンヌ国際映画祭の最高賞を受賞した『万引き家族』では樹木がカメラの前で披露する芝居の一つ一つに誰よりも驚き、魅了された是枝監督との現場で交わされる対話から生まれる映画作りを紐解くなど、SWITCHはたくさんの時間を樹木希林とともに過ごし、その時間はかけがえのない宝物となり、その特集号は一つの紙の雑誌が進むべき道標となりました。

樹木希林という女優が生きた軌跡に並走したSWITCHをここにあらためて記します。 ご冥福を心よりお祈りします。

*一部在庫のない号もございます。ご了承下さい。




・樹木希林最新ロングインタビュー掲載号
「SWITCH Vol.36 No.6 第2特集 芝居は難しい――『万引き家族』の現場より」


樹木希林「演出的な芝居、対話的な芝居」
訊き手 是枝裕和

女優・樹木希林がカメラの前で披露する芝居の一つ一つに、 監督是枝裕和は、誰よりも驚き、魅了され、想像を巡らし、そこで得た気づきを、すぐさま映画作りへと反映させていく。『万引き家族』の現場で交わされた、芝居を通じた二人の対話とは

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・樹木希林特集号
「SWITCH Vol.34 No.6 特集 樹木希林といっしょ。」


樹木希林「遊びをせんとや生まれけむ」
訊き手 是枝裕和

「私は無知です」と樹木希林は言う。

テレビの黄金時代を生きて、森繁久彌、久世光彦、そして向田邦子と、そうそうたる人々と笑いと哀しみの狭間で家族の物語を紡いできた樹木希林にとって、映画女優として語られると心底こそばゆいものがあるのかもしれない。しかし是枝裕和の樹木希林へのインタビューはまっすぐなくらいに映画女優への思いを抱いたものだ。

「なぜ私は樹木希林といっしょに映画という生を歩みたいと思うのか」

監督をつきうごかすたくさんの謎、このインタビューは一人の女がどう生きてきたのか、どう演じてきたのか、濃密な73年のせいいっぱいの物語なのだ

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・「SWITCH Vol.33 No.6 特集 是枝裕和の20年」


樹木希林「糾える縄の如き世界にて」
訊き手 是枝裕和

一人の女優のために映画監督は作品を撮る。その声、その風貌、そしてその演技に魅了される。

架空の物語をわかっていても、その女優にかかると現実を映し、隣人の物語として観る者は時に涙を流し時に笑みをたたえる。

かつての高峰秀子がそうだったように、原節子がそうだったように、今樹木希林も映画監督を虜にしていく。是枝裕和は言った。

「樹木希林は森繁久彌と杉村春子でできている」と。

果たしてそうなのか、是枝裕和のインタビューでひも解く女優樹木希林の生成の物語は是枝裕和特集の巻頭を飾るまたとない映画術となった

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