柴田元幸『ケンブリッジ・サーカス』

柴田元幸、初のトラベルエッセイ集

20年来の友人でもある作家ポール・オースターに会いにニューヨークへ。大学時代に暮らしていたロンドン、思い出深い音楽の街リバプールへ。米国に移住した実の兄を訪ねてオレゴンのスモールタウンへ。シカゴ在住の作家スチュアート・ダイベックと共に、柴田が生まれ育った東京・大田区六郷の路地裏へ。これまで Coyote の特集で世界中を歩き、綴った紀行文を中心に、柴田が現在も教鞭を執る東京大学本郷キャンパスを舞台にした書き下ろしを加えた一冊

2010年4月2日発行

柴田元幸『ケンブリッジ・サーカス』

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目次

○ 六郷育ち(東京)
○ 僕とヒッチハイクと猿 (ロンドン・リバプール)
○ ポール・オースターの街(ニューヨーク)
○ 少年の旅(ポール・オースターとの対話)
○ 兄とスモールタウンへ(オレゴン)
○ スチュアート・ダイベックと京浜工業地帯を歩く(東京)
○ 東大・本郷キャンパス迷走中(東京)

あとがき

(特別付録)夜明け

...............................................................................................................................

 キャヴァーンには行くなよ、ぼられるだけだから、と彼は、それまでの卑屈さとはうって変わって、これだけは人生でただひとつ確かなことだと言わんばかりにきっぱりと言った、そして、僕はずっと一緒に初めてにっこり笑った。
 キャヴァーンとはむろん、ビートルズが出演していたことで有名なクラブである。
 うん、行かない、と僕は言った。__「僕とヒッチハイクと猿」より

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